『大都会の中のミクロワールドを観察しよう―秋の巻―』実施報告AC
2018年11月11日(日)
平成30年度の「子どもゆめ基金」の助成事業では、『大都会の中のミクロワールドを観察しよう』と題し、夏、秋、冬の3回に分けて行います。
今回は『秋の巻』として、葛西臨海・環境教育フォーラムの特別協力を得て、区内在住の親子を対象に開催しました。
実施当日は前日の雨も上がり過ごしやすい秋晴れで、子ども17名、保護者14名の参加がありました。
講師の先生:
池田英彦先生 :日本蘚苔類学会会員
岩田とも子先生:アーティスト
佐々木知幸先生:樹木医
高橋麻美先生 :科学コミュニケーター・JAMSTEC(海洋開発研究機構)
宮嶋隆行先生 :葛西臨海・環境教育フォーラム
協 力 :東邦大学ボラティア部のみなさん
朝、日比谷図書文化館前に集まっていただき、10時の開館と同時に入館。小ホールではじめに当協議会事務局長の挨拶があり、続いて講師の高橋先生からこの日の内容の説明がありました。今日のテーマは「ミクロの友達(苔)を探しに行こう!」です。
その後に苔の専門家の池田先生から、苔は植物であること、でも普通の植物とは異なっている点もたくさんあることをクイズを用いて説明がありました。
午前は日比谷公園でスマートフォン・タブレット端末に顕微鏡アタッチメントを装着して使い方を練習し、どのように撮影したらいいのかを練習します。
練習の後は実際にスマホ顕微鏡を使って公園内を観察します。いつもは殆ど気にしない苔を探しますが、実に様々な場所に生えていることにみんな驚いていました。
撮影後、日比谷図書文化館に場所を戻し、自分のお気に入りの一枚とその理由(なぜそれを選んだのか、どんな触り心地だったかなど)を、プロジェクターで投影して発表してもらいました。
午後は作品作りです。
自分の頭を苔が生えている土台に見立てて、「もし頭に苔が生えてきたら」をテーマにして、土台の上に苔の写真やコラージュを重ねていきます。
公園で見つけた苔が、どのようなところに生えていたのか、どんな生え方をしていたのか、どんな形だったかを思い出して土台を飾り付けていきます。
次に様々な苔の写真をコラージュにしたものを貼り付けていきます。
工作は基本的に子供が主体で行いますが、保護者の方々には子供たちが作っている土台と苔が主に生えている「木」「石」「土」の3班に分かれて作ってもらいました。大変に高いクオリティで講師の先生方もみんな驚いていました。
いよいよ発表です。
保護者の方々が作ってくれた「木」「石」「土」のどこに自分が生えているのかを発表してもらいました。
次回は2019年1月26日(土)に『初春の巻』の開催を予定しています。