CESエコフェア 2021

CESエコフェア 2021

共立女子大学「サスティナブルファッションデザイン」

被服意匠研究室では、「未来のファッションを考える」をテーマとして、研究や産学連携に取り組んでいます。「サスティナウルファッションデザイン」は、核となる題材です。
SDGsと地域産業の活性化に貢献するために、北陸発の新技術・生産技術・伝統工芸技術を融合させる取り組みに挑戦しました。開発した革新的な草木染め技術を用いると、植物由来である上に水の使用量も削減できるため問題を解決することができます。

伝統工芸作家、ファッションイラストレーター、パタンナー、縫製など100名を超える関係者と協力して草木染めによるドレスを制作し、そのドレスを用いたファッションショーを本学にて実施しました。

ショーでは、プロジェクト関係者の他に有名アパレル企業の役員や業界紙記者など約100名の観客の前で、石川県のぶどうやゆずやブルーベリー、兼六園の菊桜の花びらや枝から抽出した染料を用いて美しく染められたドレスを披露しました。
草木染めは、もともと美しいものですが、手間がかかるため工業的には衰退しました。しかし、革新的テクノロジーによって新たな命が吹き込まれました。そのテクノロジーがもたらす未来を地域の皆さまと協力して具現化したものがこのドレスです。これからも、SDGs達成を目指した研究・開発と、地域の発展に貢献できる活動を続けていきたいと思います。

⓵羽織:【生地】オパールプリント、【地染】浸染、【模様染】模様染(兼六園菊桜)
ドレス:【生地】牛首染、【染料】兼六園菊桜

⓶ ドレス:【生地】レース、シャイニープレーンウィーヴ、【染料】能登ブルーベリー

⓷ ブラウス・スカート:【生地】牛首染、【染料】石川県産タンニン

⓸ ドレス:【生地】ラメレース、シャイニープレーンウィーヴ、【染料】金沢ゆず、石川県産タンニン

 

 

■大妻女子大学食育ボランティアグループ「ぴーち」

食は命と健康の源であるだけでなく、食を通じた幸福感は生活に潤いを与え生きる力を育みます。
このような観点から食の大切さを伝えるために、「ぴーち」は栄養・運動・休養の面から心身の健康づくりにつなげる食育活動を行っています。

例えば、和食文化の保護・継承に関する活動の他、東日本大震災復興支援活動(三陸の輪ぐるみプロジェクト)、および、食に関連したエコなクラフト作り(みかん・ブドウ・玉ねぎの皮やクチナシの実から抽出した色素で染色する作品等)を癒しにつなげる活動を行いながら、多世代交流も目指しています。

 

また、最近では、栄養・食・健康に関する問題はSDGsの各目標に関連しているという観点から、持続可能な食を支える食育も実践しています。これらの実績により、農林水産省の「食品ロス削減国民運動」、東京都の「チームもったいない」、国産農林水産物の消費拡大に取り組む「フードアクション・ニッポン」、和食文化のユネスコ無形文化遺産登録に関わった
「和食文化国民会議」の各ロゴマークを使用できる認可を得ています。

さらに、千代田区保健所の「ちよだ食育ネットワーク」を通じた食育出前授業への協力、およぼ、地域振興部コミュニティ総務課の「ちよだコミュニティラボ」を通じた他団体とのコラボ活動等、地域連携活動にも力を入れています。

本活動に興味を持っていただいた方は、「ぴーち」アドレス(peach@ml.atsuma.ac.jp)へご連絡ください。

 

■SDGsは地域と私たちをつなぐ接着剤「東京家政学院中学校SDGsプロジェクト」

東京家政学院中学校では、SDGsに関連する社会課題やその解決に向けた取り組みを行っています。世界の諸課題を「自分ごと」として捉えるためには、自分の足下、地域を見つめ直すことが大切です。
そのためには千代田区さらには東京都の現状や課題を肌で感じることが大切です。今年度、中学2年生では3つのプロジェクトを立ち上げて、それぞれの社会課題の解決に向けた取り組みを行いました。

千代田区のSDGsマップを制作する千代田区SDGs普及促進プロジェクト、多摩川のごみ問題を解決するリバークリーンプロジェクト、東京の山間部の過疎問題を解決する里山復興プロジェクト、どのチームも現地のフィールドワークや取材活動をもとにその解決方法を模索し、プレゼンテーションによって報告を行いました。
どのチームにも共通していることは、ICTやSNSを有効に活用することで、自身の取り組みがより多くの人々につながる工夫がされている、ということです。

さまざまな要素が複雑に絡み合うVUCA時代において、現地の問題を肌で感じ、共感することが重要です。また、これからの社会を担う若い世代の自由で柔軟な発想こそが社会課題の真の解決につながります。

これからも生徒たちが地域と密接に連携し、そこで生まれた新たな出会いをもとによりよい社会を作り上げていけるよう多様な取り組みを実施していきたいと思います。