平成30年度『大都会の中のミクロワールドを観察しよう―初春の巻―』を開催しました

『大都会の中のミクロワールドを観察しよう―初春の巻―』実施報告

2019年1月26日(土)

平成30年度の「子どもゆめ基金」の助成事業では、『大都会の中のミクロワールドを観察しよう』と題し、夏、秋、冬の3回に分けて行います。
今回は最終回、『初春の巻』として、葛西臨海・環境教育フォーラムの特別協力を得て、区内在住の親子を対象に開催しました。
実施当日は多少風が吹いていましたが冬晴れで、小学生12名、未就学児の付添7名、保護者13名の参加がありました。

講師の先生
・池田英彦先生 日本蘚苔類学会会員
・岩田とも子先生 アーティスト
・佐々木知幸先生 樹木医
・高橋麻美先生 科学コミュニケーター・JAMSTEC(海洋開発研究機構)
・宮嶋隆行先生 葛西臨海・環境教育フォーラム
・特別ゲスト
 石丸隆先生 東京海洋大学名誉教授
・協力 東邦大学ボラティア部のみなさん

千代田区役所の会議室に集まっていただき、最初に当協議会事務局長の挨拶がありました。続いて講師の先生の紹介があり、この日の内容の説明へと続きました。今日のテーマは「ミクロの世界に生き物を探しに行こう!」です。
北の丸公園内の、何を重点的に観察するかによって『植物』『コケとキノコ』『水の中の生き物』の3チームに分かれ、それぞれの担当講師の先生からどんなチームなのか、どんな生き物が見られそうかを説明がありました。
※選んだ生き物しか観察しないのではなく、ほかの2つの生き物などについても観察・説明がありました。

 

チームのみんなが仲良く観察できるようアイスブレイクを行い、場がほぐれたところで午前中の観察のメインアイテムであるタブレット+スマホ顕微鏡の使い方を学びました。
 

 

北の丸公園に移動です。
千代田区役所の前にある清水門から北の丸公園に移動し、チームごとに観察を開始しました。

 

水の中の生き物チーム
環境省から特別に許可を受けて園内の池から水を採集し、肉眼で動くものがあるかどうか確認してから、スマホ顕微鏡で水中のプランクトンを観察しました。
肉眼では最初は何も見えませんが、目を凝らすと実はものすごくたくさんの生き物が動いていることがわかって皆さん驚いていました。
見つかったプランクトンは、 カイミジンコ・アオミドロ・ワムシ・クンショウモ・ノープリウス・ソコミジンコなどなど。

 

コケ・キノコチーム
コケは1年を通じた緑色をしています。なので初春とはいえまだまだ寒いこの時期でもしっかり観察することができるのが特徴です。ただし、乾燥しているのでいろいろなところにへばりついているコケたちも、その多くがカラカラになっているので霧吹きで水を吹きかけて広げて観察します。
見つかったのは、サヤゴケ・ツヤゴケ・スエヒロタケ・ヤケイロタケなどなど・

 

植物チーム
観察の主な対象は木の皮の裏にいる虫たちです。ケヤキ、クロガネモチ、ハマヒサカキのような固い皮の木はその皮をめくるとたくさんの虫たちがいます。
足下の落ち葉もめくってみると、寒い季節ですがたくさんの昆虫が見つかりました。
みつかったのは、テントウムシ・チャタテムシ・コナジラミ・ササグモ・トビムシ・アカスジキンカメムシ・チャツゲコナシジミなどなど。

 

 

 

お昼休みをはさんで千代田区役所の会議室に戻り、3つのチームからそれぞれ公園で見たものを発表してもらいました。
・公園のどこで見つけたか
・何の生き物「と」何の生き物を見たか

 

 

 

午後のアートプログラムのメインは作品作りです。
担当講師の岩田先生から【生き物同士の関係性】を象徴する「と」をつくる説明がありました。この「と」とは、生き物同士のつながりや関係をいいします。

 

 

 

 

こどもたちが「と」をつくっている間、保護者の方々にはその「と」が見つかった公園を再現してもらいました。
 

 

できあがった「と」を公園の上に配置して完成です。最後はラシャ紙の額縁に飾って家に持ち帰ってもらいました。