「ちよエコ未来企業宣言/ちよエコ未来事業者宣言」を募集中

千代田区は2050年ゼロカーボン及びゼロ・ウェイスト、2030年ネイチャーポジティブを目標として掲げています。この実現に向けて、区内事業者に、環境に配慮した行動を宣言いただく制度を開始します。ぜひご登録ください。

ちよエコ未来企業宣言/ちよエコ未来事業者宣言
■ 開始時期:令和7年6月26日(木曜日)から
■ 対象者:区内事業者(企業、団体、町会、教育機関、官公庁等)
■ 宣言方法:専用フォーム(https://forms.office.com/r/sMQbMFjm5Q)から登録
■ 宣言内容:環境配慮に関する行動について、事業者としてできることを17項目のうち9つ以上選択し、実践すること

■ 登録特典:(社内掲示や広報等で活用可能)
・ホームページに宣言した事業者をリストにして掲載
(掲載内容:宣言日、企業名/事業者名、業種、取り組みページ)
・メルマガの定期配布(区の環境関連補助金やEサイクルちよだ等の情報)
・宣言したことを証する宣言書の交付
・オリジナルロゴマークの配布

※なお、個人向けの宣言については、こちらをご確認ください。

 

ちよエコ未来企業/未来事業者一覧(2025/07/17現在)

  企業名/事業者名 業種 お取り組みページや公式サイト
2025/07/09 千代田区役所 S-公務(他に分類されるものを除く) 千代田区 CESの3つの仕組み
2025/06/27 三幸株式会社 R-サービス業(他に分類されないもの) https://www.sanko-inc.co.jp/csr/
2025/06/27 株式会社日比谷花壇 I-卸売業・小売業 https://hibiya.co.jp/sustainability/
2025/06/30 株式会社 ゼニス・アドバン D-建設業 https://www.zenith-advan.com/tb_tech/
2025/07/01 株式会社サンテック D-建設業 https://www.suntec-sec.co.jp/sustainability/
2025/07/01 株式会社エスプールブルードットグリーン R-サービス業(他に分類されないもの) https://www.bluedotgreen.co.jp/
2025/07/02 株式会社トヨコン I-卸売業・小売業 https://www.toyocongroup.co.jp/sdgs/
2025/07/03 株式会社ルミネ ルミネ有楽町
K-不動産業・物品賃貸業
https://www.lumine.ne.jp/yurakucho/
2025/07/09 カーギルジャパン合同会社
I-卸売業・小売業
https://www.cargill.co.jp/ja/持続可能性
2025/07/11 株式会社エービーシー商会
I-卸売業・小売業
https://www.abc-t.co.jp/
2025/07/15 一般財団法人さわかみ財団 T-分類不能の産業 https://sawakami.org/
2025/07/16 鶴丸株式会社
K-不動産業・物品賃貸業
https://tsurumarucorp.co.jp/

 

宣言項目(17項目のうち9つ以上を選択)

1. 電気を再生可能エネルギー由来のものに切り替えます。

千代田区のCO2排出量の約8割は業務部門からの排出で、約8割が電気由来です。業務部門の電気を再生可能エネルギーに変えれば、千代田区のCO2排出量が大幅に削減できます。千代田区ではEサイクルちよだという連携自治体の再エネを区内事業者に供給する仕組みを構築しました。現在の電力契約とほとんど変わらないか、安くなる場合もあります。ぜひご活用ください(地方と連携した産地指定の再エネ電力供給(e.CYCLE CHIYODA/Eサイクルちよだ)~産地付再エネ電力・産地付非化石証書の利用者募集~)。

2. 二重窓などの断熱改修、屋根置き太陽光発電設置や照明のLED化を実施します。

窓からの熱の出入りは夏で全体の約7割、冬で約6割と非常に高いことから、内窓を設置により冷暖房の効きがとても良くなります。また、屋根置き太陽光発電は電気代削減や災害時の電力供給に役に立ちます。LED電球は蛍光灯や白熱電球と比べ消費電力が少ないため、環境負荷低減につながります。千代田区では助成制度を設けていますので、ぜひご利用ください(令和7年度千代田区省エネルギー改修等助成制度)。

3. エシカル消費(環境・人・社会に配慮した製品・サービスを消費すること)を行います。

エシカル消費は環境・人・社会に配慮した製品・サービスを消費することを指し、SDGsに貢献します。多くの場合、「エコマーク」のようなラベルが付与され、生産者や企業の努力を評価しています。また、例えば肉のような温室効果ガス排出量が多い食べ物は消費をなるべく減らしましょう。適切に管理された国産木材の利用は、森林保全によるCO2吸収量の増加とともに、多くの地方が直面している獣害対策や地域活性化にもつながります。エシカル消費を積極的に取り入れ、環境負荷低減に取り組んでみましょう(エシカル消費特設サイト[消費者庁])。

4. 物を大切に使い、ごみを減らし、分別を徹底します。 生ごみは極力減らし、水切りをします。

日本の最終処分場はあと20年でなくなると言われています。そのため、千代田区では2050年にごみをゼロにする目標を立てています。目標達成のためには、できるだけごみを出さないことが重要です。リサイクル可能なものはなるべく分別することで、焼却や埋め立てにかかる環境負荷低減に貢献できます。生ごみは水分があると燃焼しにくく、追加の燃料が必要になるため、水切りが重要です(資源とごみの分け方・出し方)。

5. 食品ロスを極力なくします(食べ残しをしない:飲食店での食べ残しは持ち帰り容器(mottECOなど)を導入する、小売店では残すほど買わない、賞味期限に近いものを買う:手前どり等を推奨する)。

世界の食品の1/3は廃棄に回っていると言われています。令和3年度の国内の食品ロスは523万トンにのぼり、国民一人当たり1日114g(おにぎり1個分)を廃棄している計算です。食品ロスによって、生産・輸送で排出されるCO2及び処分で出るCO2が無駄になり、全体のCO2排出量の約1割を占めると言われています。食べ残しをしないことはもちろんですが、残ったものはmottECOなどの容器で持ち帰ることや、買い物の際に手前どりして期限が短いものを買うことで、食品ロス削減を通じてCO2排出量を削減できます。

6. 使い捨てプラスチックは使わず、マイバッグ・マイボトルを携帯します。

このままでは2050年には海の中は魚よりプラスチックの方が多くなると言われています。Mymizuという給水スポットを示すアプリを活用する等して、マイボトルの携帯を推奨し、ペットボトルを減らしましょう。ペットボトルを使う場合にも分別・リサイクルすることで資源循環に貢献でき、CO2排出量の削減にもつながります。また、マイバッグ持参を推奨し、レジ袋を減らすことで、プラスチックの削減につながります。

7. 衣服は廃棄せず、リユース・リサイクルを行います。

日本全国で大型トラック120台分の服が毎日ごみとして捨てられていますが、1/3しかリサイクル・リユースされていません。衣類の廃棄には多くの環境負荷があるため、リユース・リサイクルを推奨しましょう。

8. 紙使用を控え、ペーパーレス化します。

千代田区の事業用廃棄物は全体の9割を占め、事業用廃棄物の約6割はシュレッダーごみ等の紙ごみでリサイクルせずに焼却処理されています。紙の使用量削減により、廃棄処理にかかる環境負荷の低減が可能です。契約書等、大切な書類はデジタル化して管理すると保管スペース削減のほか、処分にかかる手間も削減でき、業務負担軽減も期待できます。

9. 徒歩や自転車、公共交通機関を優先的に利用します。運転時はエコドライブします。

交通部門からのCO2排出量は、自動車以外の移動手段に変更することで削減できます。徒歩や自転車での移動は、気分転換や健康促進にも効果的です。自動車を運転する際にはエコドライブによりCO2に加え、燃料費も削減できます。

10. テレワークやオンライン会議などを活用し、移動に伴う時間やエネルギーを効率化します。

車や公共交通機関などでの移動にはエネルギーがかかります。リモートワークやオンライン会議の回数を増やすことで移動分のCO2削減ができるとともに、時間短縮や費用抑制にもつながります。

11. クールビズ・ウォームビズを実践します。

冷暖房を使用することによる環境負荷は高く、特に冷房よりも暖房の温度を1度変更する方が消費電力は大きくなります。冷暖房の温度設定の変更に頼り過ぎず、服装を変えて適切な体温を保つことは、CO2削減に加え、光熱費の削減にも効果的です。

12. 自然ふれあいイベントに参加し、自然を守ることにつながる上記行動を実施します。

千代田区内では様々な自然ふれあいイベントが開催されています。このようなイベントに参加することで、自然の大切さを改めて感じ、自然を守る行動を取るきっかけになります。この機会にぜひ参加してみましょう。

13. 省エネ診断を受診し、省エネ設備・高効率機器を導入します。

省エネ診断により、設備更新が必要な個所が判明し、導入することでエネルギー消費量が削減され、エネルギー代金が節約できます。東京都では、省エネ診断を無料で受けられる補助制度があります(クール・ネット東京 :東京都地球温暖化防止活動推進センター | 「中小規模事業所の省エネルギー診断」)。まずは診断を受けてみましょう。

14. エネルギー消費量を記録し、CO2排出量を把握します。

企業の温暖化対策には「知る、測る、減らす」の3つのステップが必要です。電気、ガス、ガソリン等のエネルギー消費量を記録することで、CO2排出量を把握することができます。これにより意識が向上し、燃料代削減につながる可能性があります。

15. 千代田エコシステム、ISO14001、エコアクション21などの環境マネジメントシステムに参加します。

環境マネジメントシステムにより、排出量の計測を継続的に実施できます。サプライチェーン全体での脱炭素化が求められていることや、優秀な人材は企業の環境対応を判断基準にしていることから、環境マネジメントシステムは企業にとってますます重要になっています。千代田エコシステムは千代田区独自のマネジメントシステムで費用は安く抑えられています。ぜひご参加ください(一般社団法人 千代田エコシステム推進協議会)。

16. ヒートアイランド対策にもなる、緑化やレインガーデンの設置に努めます。

地球温暖化により、夏の酷暑日やゲリラ豪雨が増加しています。緑化やレインガーデンの設置により、気温低減効果や雨水の地中浸透による洪水の防止効果があります。千代田区ではこれらの導入に助成措置があります(令和7年度ヒートアイランド対策助成)。
ぜひ設置を検討してみましょう。

17. この取組みを他の区内企業にも勧めます。

地球温暖化問題は皆が加害者であり、同時に被害者です。地球温暖化の悪影響を抑え、企業や事業者が持続可能な事業活動を行っていくためには、皆がこの宣言の事項を実践していくことが必要です。


■ お問い合わせ
千代田区環境まちづくり部環境政策課事業推進担当
〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1
電話番号:03-5211-4253
ファクス:03-3264-8956
メールアドレス:kankyouseisaku@city.chiyoda.lg.jp